老若男女を悩ます「冷え」
手足の先が冷たい。お腹が冷えやすい…今、多くの人が「冷え」を感じながら暮らしています。とくに女性に冷えを感じる人が多く、体温が36℃未満である人も増えています。また、年齢ともに冷えの自覚症状が増える傾向があることも報告されています。
女性だけでなく、子供や大人の男性にも冷えを感じる人が増加し問題視されています。世代や性別を問わず「冷え」の悩みや不安を抱える人が増えているのです。
「冷え」は、健康の大敵
東洋では、昔から「冷えは万病の元」と考えられてきました。現代においても、冷えはさまざまな不調と関わりがあるとされています。
例えば、体が冷えることにより、胃腸の働きが弱まってしまいます。また、冷えが肩こりや腰痛、肌トラブルを引き起こしたり、睡眠の質を低下させるという報告もあります。
「冷え」の内側には、大きな健康不安が潜んでいるかもしれません。季節や体質のせいだと見過ごさず、健康づくりの一つとして「冷え対策」をすることが重要です。
体を温めることが大切
「冷え」を起こす原因はさまざま。生活習慣や食生活の乱れ、ストレス、過度な冷房…すべてを改善することはなかなかできません。
そこで大切なのは、いつも体を温めることを心がけ、習慣づけること。体が冷えにくい服装をしたり、冷暖房の温度設定を調節したり、なるべく運動する習慣をつけたりと、日常生活でできることをやってみましょう。
とりわけ有効なのが、体を温める食べものを食生活に摂り入れること。例えば、カボチャや人参などの根菜、りんごや桃などの果物などがおすすめです。野菜や果物には食物繊維も含まれるので、健康をサポートするのにも役立ちます。
「温活力」を高めよう
体の内から温まり、冷えを和らげていくこと。そのために必要な力、それが「温活力」です。私たちは暮らしの中で、自分自身の「温活力」をサポートすることで、心地よい温もり、すこやかな体内環境を生み出すことができるでしょう。